9月1日に本家ベース飲み会にとうとう参加してきました。
今までのプチベース飲み会とは違い、なんと集まったベーシスト90人…!
私はリハがあって午前1時くらいに行ったのですが、それでも50人くらいはまだいたかなぁ。あんな人やこんな人まで。顔は知ってるんだけど面識ない、って人がたくさんいました。
それでも、だてに7年間バンド活動をやっているわけではないので、久しぶりの友達や顔見知り程度だった人とちゃんと話したり、この間のプチベース飲み会で知り合った人とさらに仲良くなれたり、なんだかいい夜でした。
着いてすぐbaseball bearの史織ちゃんと遭遇。サマソニのWAGDUG映像をどっかで観てくれたらしく「すごいカッコよかったです」と。ありがとう。嬉しいじゃないの。
「対バンしてた頃が懐かしいです…」と。
そりゃーこっちの台詞だヨー!!すっかり人気者になっちゃって…。フェスで何万人を沸かせるバンドになっちゃって…。ほんと、ガッラガラのライブハウスで対バンしてた頃が嘘みたいだよね。7人くらいしかいなかったよね、あの日。
なんとトキエさんもいらしてました。
2年前のブラックリストを観てくれていて、その打ち上げでお会いした以来だったのでちょうど2年振りくらい。
相変わらずチャーミングでホント素敵…!
「ベース飲み会に来るの初めてで知り合いが誰もいない」らしかったのですが、トキエさんと話してる間中ヒシヒシと感じる周りからの羨望の眼差しビーム…。そんなに羨ましいなら話しかければいいじゃないの!!これってそういうための会なんじゃないのっ!?
と、鼻息荒くしつつ、スピッツの田村さんを指食わえて遠巻きに眺めることしか出来ない私なのでした…ゴーン。
そんな中、福田首相が辞任表明しましたね。就任から1年も経っていない。世の中は「突然の」みたいな言い方をするけど、実際のところはさして驚いてないんじゃないかな。
だって福田さん、就任当初から“ひとごと感満載”だったもんね。国とか、総理とかそういうことに対して。淡泊というかなんというか。今流行りの草食系男子?
私は福田さん好きなんですけどね、一個人として。なんか、政治家独特の卑下た雰囲気がなくて。そういう括りでは阿部さんも好きでした。プレッシャーから身体壊しちゃったりして、なんかそういうのっていいじゃない?
でも、そういう方は往々にして政治家には不向きなのかもしれないですね。
しかし、福田さんみたいなタイプには「リーダーシップに欠けている」、かといって小泉元首相みたいなタイプには「ワンマン政治」みたいな文句しか言わない世論はどうなのかと思う。どーせいっちゅーねん!!
でもまぁ、福田さんは人としては好きだけど、首相としては当たり前だけどダメだよね。この一年足らずの辞任劇は、今の日本人を象徴しているような気がする。とりあえず手をつける。うまくいかなかったら辞める。
ベース飲み会で、会の主催者でもあるpillowsのジュンさんと初めてお話させてもらいました。私はそこで、スカーレットをpillowsみたいなバンドにしたいんだ、ということを話しました。20年近くやっていて、メンバー全員が40を越えた現在がいちばん旬のバンドなんて、他を見回してもまずいないでしょう?
ジュンさんは照れたように、
「いやー、もっとみんな(人前に出るべき)スッとしてた時期があったんだけどねー…でもあの頃は、ZEPPスリーデイズが埋まるなんて、想像もつかなかったなぁ…」と仰っていました。
なんだか私は、続けることの持つ力や、やるからには本当に好きなことをやらなければそもそも続けられないということなどを深く感じました。
私はバンドが好きでベースが好きで、売れなくても辞める気はまったくない。
それでもやはり、満足に生計を立てられぬものにこんなに時間と労力を割いていてよいのだろうかと、迷う日も少なからずある。
でもやっぱり、続けてしまうんだと思う。理由は単純。やりたいから。素晴らしい先輩達がいるから。自分もそうやって、後世に何かを伝えられる存在になりたいから。
福田さんは、果たしてこれで満足なのだろうか?大した業績も残さず、あとは多分後ろ指さされて生きていくだけだ。せっかく国のトップになったのに、なんだかもったいないよなー。
しかしそもそも、福田さんは首相なんてやりたくなかったんだろうな。家系の因縁でなってしまったという感じだったもんな。そりゃあ、続かなくて当たり前だわな。
「継続は力なり」って言葉が私は好きです。でもその前に「好きこそ物の上手なれ」って言葉がくるんだよね。
好きなものを見つけて、さらに継続させることは、簡単なような困難なような…。
だけど、ひとつだけ言えることは、
“それが出来た人にだけ見える景色がある”
ってこと。私はまだ見ていないけど、いつか見たい。その日を目指して、私はのらりくらりと努力を惜しまないつもりでいます。
長くなりましたが、今回の福田首相辞任劇が政治に無関心だった国民をも引きつける一大イベントになったことは確か。
そういう意味では……パンクだぜ福田さん!!!
しばらく、ニュースから目が離せません。